引き継ぎ手順書
— 担当が代わっても、この1枚で運用を続けられるようにするための文書 —
| 対象ブック | 請求書作成.xlsm(2026-06-13 納品版) |
|---|---|
| この文書の目的 | 請求書発行業務の担当交代・引き継ぎのときに、コードを読まずに運用を続けられるようにする |
| 作成日 | 2026-06-13 |
| 関連文書 | 変更内容書・動作確認書・ソースの保管方法(いずれも納品zipに同梱) |
1. このブックのマクロがやっていること(全体像)
「受注一覧(2026)」シートに入力した受注データから、お客様ごとの請求書PDFを作って保存するブックです。 請求書の見た目は「請求書テンプレ」シート、保存先や請求書番号などの設定は「設定」シートにまとまっています。 普段の操作はボタン3つだけです。
| 操作(ボタン等) | 起きること | 補足 |
|---|---|---|
| 「選択した行の請求書を作成」 | 選択中の1件の請求書PDFを作成・保存し、その行に発行日と請求書Noを記録 | PDFの保存先は「設定」シートB3のフォルダ+年月フォルダ |
| 「今月分をまとめて作成」 | 当月の未発行分すべてについて、上と同じ処理を順番に実行 | 発行済み(発行日が入った行)は自動でスキップされます |
| 「発行済みの行を整理」 | 発行済みの行を「処理済み」シートの末尾へ移動 | 月末の整理用。受注一覧からは消えますが「処理済み」に残ります |
| ブックを開いたとき(自動) | 受注一覧の表示を当月分に絞り込み | フィルタによる絞り込みです。データは消えていません |
2. 処理の流れ
請求書の作成(1件)CreateInvoiceSelected — メイン処理
- 選択中の行が請求書を作れる行か確認(顧客名・金額が空ならメッセージを出して中止)
- 「設定」シートから次の請求書番号を取得
- 「請求書テンプレ」シートに顧客名・住所・明細・合計金額を転記
- テンプレシートをPDFとして出力(保存先:設定シートB3のフォルダ+「年月」フォルダ)
- 受注一覧の「発行日」に今日の日付、「請求書No」に発行した番号を記録
- 「設定」シートの請求書番号を1つ進める
「今月分をまとめて作成」(CreateInvoicesMonthly)は、当月かつ発行日が空欄の行を上から順に探し、
1件ずつ上記と同じ処理を繰り返して最後に件数を表示します。
「発行済みの行を整理」(ArchiveIssuedRows)は、発行日の入った行を「処理済み」シートへコピーしてから受注一覧側を削除します。
3. 設定値 — 変えてよい場所/いけない場所
⭕ 変えてよい(運用で触る場所)
- 「設定」シート
B3:PDFの保存先フォルダ(例C:\請求書) - 「設定」シート
B4:自社名・振込先などの差し込み文言 - 「受注一覧(2026)」シートへの行の追加・入力(列の挿入・削除はNG・下記参照)
❌ 変えてはいけない(マクロが壊れる場所)
- シート名「受注一覧(2026)」「請求書テンプレ」「設定」「処理済み」(マクロが名前で参照しています。受注一覧の名前をどうしても変えたい場合は、§5の表#1の手順で定数もセットで変更)
- 受注一覧の列の並び順(A:受注日〜H:請求書No。列を挿入・削除すると転記がずれます)
- 「設定」シート
B2:次の請求書番号(手で書き換えると番号が重複します) - 「請求書テンプレ」の転記先セル(
B5〜G20付近。レイアウト変更はマクロ修正とセットで)
4. 納品後にお客様側で行う確認
- 納品した修正後ブックのコピーを作り、コピーの方で普段どおり請求書を1件作成してみる
- PDFの内容(宛名・金額・請求書番号)を目で確認する
- 問題がなければ今お使いのブックと差し替える。差し替え前のブックは日付を付けた名前で保管する
確認項目の詳しい一覧と手順は、同梱の動作確認書に記載しています(→ 動作確認書の見本)。
5. よくあるトラブルと対処
| # | 症状 | まず疑う原因 | 対処 |
|---|---|---|---|
| 1 | 「実行時エラー 9」が出て止まる | 受注一覧のシート名が変更された | Module1 先頭の定数 SHEET_ORDERS の1行を、現在のシート名に合わせて書き換える(2026-06-13 の修正でこの1か所に集約済み) |
| 2 | PDFが作られず、保存先に関するエラーが出る | 「設定」シートB3のフォルダが存在しない(PCの入れ替え・フォルダ名変更の後に起きやすい) | B3のフォルダを実際に作るか、B3を実在するフォルダのパスに書き換える |
| 3 | ボタンを押しても何も起きない | マクロが無効のままブックを開いている | ブックを開き直し、上部の黄色いバーの「コンテンツの有効化」を押す |
| 4 | 同じ請求書が二重に発行された | 「発行日」欄を手で消してから再実行した | 発行日欄は手で消さない(重複防止はこの欄が頼りです)。発行済みの控えは「処理済み」シートの「請求書No」列で確認できます |
⚠ 上記で解決しない場合
無理に触らず、エラーメッセージの画面写真を添えてご連絡ください。
その際「直前に何をしたか(シート名を変えた・PCを替えた等)」を添えていただけると原因の特定が早くなります。
6. ソースコードの保管について
納品zipの「2_ソースコード」フォルダは、ブックが壊れたときの「保険」になるテキストファイルです。 保管のしかたと今後の取り出し方は、別紙「ソースの保管方法」をご覧ください(→ ソースの保管方法の見本)。